遺言書の書き直し

2021.04.16

一度遺言書を作ってしまうと、もう修正できないと思われている方もいますが、

遺言書の加筆、修正は可能です。

ちょっとした書き方はあるのですが、全く難しくありません。

 

遺言書を一から作り直すこともできます。

新旧の遺言書が出てきた場合、

まず日付を見ます。

そして古い遺言書と新しい遺言書の重なっている箇所を見ます。

重なっている箇所は新しい遺言書が有効です。

新しい遺言書に書かれていない部分は、古い遺言書が有効になります。

 

公正証書遺言を自筆証書遺言で書き直すこともできます。

遺言書を作成した後に考え方が変わることもあります。

そんなときは書き直せばいいと思います。

 

また、遺言書の中で遺産分割について書くと思いますが、

全財産を書かなければいけない訳ではありません。

 

遺言書に書かれている遺産は、原則遺言書通りに分割されます。

遺言書に書かれていない遺産に関しては、

相続人同士が協議をして分割方法を考えることになります。

 

とはいえ、遺言書を遺す意味の中に、

「相続人が財産分割でもめないようにする」

という部分もあるでしょうから、

できるだけ書いた方がいいでしょう。

 

また遺言書に財産を書いたからといって、使えなくなるわけではありません。

自分の財産ですから、使っていいのです。

遺言書に書かれた車を売って、旅行して売却金がなくなったって、

その部分の財産分割ができないだけです。

遺言書は有効です。

 

周りが「あの人は認知症だ」と思われてから書いた遺言書は

無効になる場合があります。

 

遺言書は頭を使う作業だと思います。

体力も必要です。

心身共に健康なうちに、一度作ってみることをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

• 前へ
• 新着情報一覧へ戻る
• 次へ