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遺言書の書き方について③

2019.08.08

遺言書なんて、生きているうちに自分が死んだ後のことを話すのは縁起が悪い、と考えられてきましたが、「終活」の普及とともに自分が死んだ後どうして欲しいかということをきちんと表明しておいた方が良いと考えられる方も増えてきており、生前に遺言書の作成を検討される方も増えてきたのではないかと思います。

ただ、遺言書の書き方には法律上細かいルールや注意しなければならない点がたくさんあります。

良かれと思って遺言書を作成したのにかえって無用な争いを生んでしまうことの無いよう、今回も前回に引き続き、遺言書の書き方や種類、文例などについてご紹介致します。

 

【遺言執行者を指定したい場合】

遺言者◯◯◯◯は、次の通り遺言する。

第◯条

遺言者は、本遺言の執行者として下記の者を指定する。

     記

(事  務  所) ◯◯県◯◯市◯◯区◯

(職  業) ◯◯◯

(氏  名) ◯◯◯◯

(生年月日) 昭和◯年◯月◯日

 

【祭祀承継者を指定したい場合】

遺言者◯◯◯◯は、次の通り遺言する。

第◯条

遺言者は、遺言者及び祖先の祭祀を主宰すべきものとして長男◯◯◯◯(昭和◯年◯月◯日生)を指定する。

【相続人以外の者に財産を相続(遺贈)させたい場合】

遺言者◯◯◯◯は、次の通り遺言する。

第◯条

遺言者は、下記の財産を◯◯◯◯(住所:◯◯県◯◯市◯◯町◯丁目◯◯、生年月日:昭和◯年◯月◯日生)に遺贈する。

     記

◯◯銀行◯◯支店

口座種別 普通預金

口座番号 ◯◯◯◯◯◯

口座名義 遺言者

 

【割合を指定して相続(包括遺贈)させたい場合】

遺言者は、次の通り遺言する。

第◯条

遺言者は、遺言の有する財産を次の通りの割合で相続させる。

妻  ◯◯◯◯(昭和◯年◯月◯日生) 5分の3

長男 ◯◯◯◯(昭和◯年◯月◯日生) 5分の1

次男 ◯◯◯◯(昭和◯年◯月◯日生) 5分の1

 

【付言事項がある場合】

遺言者◯◯◯◯は、次の通り遺言する。

第◯条

・・・・・・・・・・・・・・

第◯条

・・・・・・・・・・・・・・

(付言事項)

病気の私のために最後まで尽くしてくれた◯◯、◯◯には大変感謝しています。

また、長男の嫁である◯◯さんには、私の介護をお願いさせることになり大変な負担と苦労をおかけしました。

その苦労に報いるためにも、先に記載したとおりに資産を遺贈したいと思います。

他の兄弟にも言い分はあるかもしれませんが、この遺言内容で兄弟同士で争うことなく、どうか最後まで仲良く暮らしてくれることを切に願います。

私が死んだ後の葬儀は、儀式や告別式などは行わずに直葬で済ませて下さい。

身内だけで葬儀をすることは私の強い希望です。

こうした葬儀の方法で家族皆が揉めることがないようにお願いします。

私は、皆が笑顔で私を送ってくれるのを切に望んでおります。

今まで本当にありがとう。

遺言・相続、外国人の在留手続き、日本語学校設立申請は大阪市東淀川区のしまお行政書士事務所にお任せ下さい。


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